リフォームのむずかしい家

依然として建売住宅などで聞かれるクレームは施工不良の問題やリフォームの難しさが多いようです。
建売住宅ですから“それなり”といっても施工不良では困ります。
最近、偶然目にした住宅会社へのクレームの中で、リフォームが難しいという意見も多く見られました。
この間から注文住宅との違いについて書いていましたので、もう少し補足しておきたいと思います。

リフォームが難しいのは施工図が無いため

リフォームが難しいと言っても、リフォームが出来ないわけではありません。
リフォームが難しいとどうなるか、リフォームの費用が若干多めに掛かります。
結果として、費用が比較的多めに掛かるのは図面(施工図など)が無いからというわけです。

図面等はリフォーム時にも必要となります。
見積りを取るためには間取りを確認して床面積や壁面積などを算出します。
どの壁が耐力壁(地震に対する壁)になっているのかも図面に記載されているからです。
電気工事や給排水を伴うリフォームになると設備図面があることも望ましいのです。

図面等が無い場合、見積りするのに住まいを調査し再度図面を作成したり、設備業者に下調べしてもらう必要性が出てくることによって余計に費用が掛かってくるのです。

仕様書と施工図は違います

商品として家が販売されている場合は仕様書が購入判断基準になると思います。
例えば、内外装壁の仕上げ、ユニットバスの大きさやメーカー、床材の材質、窓の断熱性について、キッチンの大きさやタイプ、各部屋にコンセントはいくつあるか等住まいのスペックが記載されています。

建売住宅の場合、建築確認申請図書と住宅メーカー独自の仕様書で建築されることがほとんどで、施工図をわざわざ作成せず、現場を請け負っている施工会社に任せることになります。
もちろん事前に仕様書に基づいて住宅メーカーと施工会社との間で、建てる家のレベル(予算)について打ち合わせは済ませてあります。
現場管理も下請けの施工会社が行うため実際にどういった施工されているか住宅メーカーが全体を監理出来ていないこともあります。
住宅メーカーにすれば仕様書通りに完成していれば良いわけだからです。

ですから、建売住宅を購入した場合、受け取る書類は建築確認申請図書と仕様書ぐらいで、いざリフォームをしようという時になって困ることが多いのです。

建築確認申請図書があれば間取りや床面積、耐力壁の位置など最低限のことは分かりますので、いつでも確認できる場所に保管されることをお勧めします。

施工図等はあればもらっておこう

施工図を作成している建売住宅メーカーは上記のようにめずらしい事かもしれませんが、あればもらっておくことを忘れてはいけません。
一つの区域に同じ形の家を何棟も建てる会社であれば、施工例として一棟分作成していることもあります。

そして一番困るのが、メンテナンスやリフォームを考えた時にその建売住宅メーカー存在していない可能性があることです。
年月が経ち、下請けの施工会社も廃業されている場合もあります。
ですから何処の誰にメンテナンスやリフォームを依頼しても問題の無いように図面が揃っていることが重要になります。
注文住宅をお勧めするのは思い通りの家づくりが出来るだけでなく、実施設計図書が揃っていることによって、将来メンテナンスやリフォームが必要になった時でも安心だからなのです。