屋根材も選んで良いんです

家の外装材(屋根材や壁材)は建築当初から様々な気候にさらされることになります。激しく降る雨、強烈な日差し、暴風、冬季の冷気などから私達の生活を守ってくれています。
ですから、外装材には耐候性が求められるようになってきましたが、外壁材に比べ屋根材には興味を持たれない方が多いような気がします。

見えにくいけれど重要な屋根(材)

外壁のデザインや性能について気にされる方は多いようですが、屋根材については適当に決められる方が多いです。
色味は選択できても材質は選択できないと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
HAS建築研究所では屋根材についても見積り時にご説明し、納得いただいたモノを選んでいただいております。
もちろん、地域の環境や計画している家のデザイン、屋根の形状や勾配などを考慮し私達の方からご推奨させていただくこともあります。

また要因の一つには、お客様の屋根材についての優先順位が低いこともあります。
屋根はあまり見える所ではないので、屋根材に予算を掛けるなら、内装材やキッチンや浴室設備等のグレードアップへ回したいというお考えもあるようです。

このような場合、屋根材は予算の範囲内で使用出来るモノを施工者にお任せして選択してもらうことになります。

価値観に合わせて屋根を選択しよう

一般的に使用される屋根材はスレート系と鋼板(金属)系が多いと思います。
それぞれの系列にいくつか種類があってメーカーによっても呼び名が様々ありますが、住宅ではスレート系と鋼板系から選択することが一般的です。
京都市では地区によって瓦を利用することがありますが、強度や重さの関係から『樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦』などを代替品として使用することもあります。

スレート系と鋼板(金属)系どちらにも一長一短はありますが、耐候性とメンテナンスについて考えると鋼板(金属)系の選択をお勧めします。

スレート系の屋根材は鋼板(金属)系に比べて比較的安価で施工もし易いですが定期的なメンテナンス(塗装など)を要します。
予算の範囲内で施工者にお任せすると比較的安価なスレート系の屋根材が選択されることが多いです。
ですが、メンテナンスに関係なく寿命は30年ほどと言われています。

反対に鋼板(金属)系は若干スレート系より施工費は高めとなりますが、定期的なメンテナンスは必要無く、耐久性もあります。

鋼板(金属)系の屋根材が普及し始めた頃は、雨が降ると雨音が“パンッ・パンッ”うるさかったり、材質の熱伝導が良いので断熱性能が悪いと言われていました。
しかし近年では断熱材が付いている製品もあり、雨音なども気にならないようになってきています。
屋根裏の遮熱や断熱施工が一般的になってきたのでなおさら暑さや音が気にならなくなったのかもしれません。

そう考えると、材質から出来るだけメンテナンスの必要がない、丈夫な鋼板(金属)系をお勧めすることが分かっていただけると思います。
先日、浅草寺・五重塔がチタン製の屋根瓦に葺き替えられたとニュースでありました。チタン材は熱にも強く腐食しないので耐久性を重視する大型施設に採用されることが多いです。
チタン材はさすがに住宅には最強すぎるかもしれませんが、鋼板(金属)系なら家も長持ちすると思います。

建替えやリフォームが必要と思われる家を見ていると、やはり家の傷みは屋根・軒裏・外壁から進んでいます。耐候性が無い材質、メンテナンスをしていない、又は簡単に出来ない所から傷んでいきます。

外壁材については耐候性も含めて検討されやすくなってきましたが、屋根材についても計画当初から建築士と相談し価値観や家全体のバランスに合わせて選んで欲しいと思います。
現在計画中の方で屋根材の検討をしていなかったり、屋根材が予算を削るための項目となっているのであればもう一度再検討してみてはいかがでしょうか。

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