吹抜けを設ける前に考えよう

吹抜けを設ける意図は設計者によって色々あります。
もちろん、施主の「天井の高い空間が欲しい」との希望によって設けられることもありますね。
住まいにおいて縦に広がる吹抜けは気持ちの良いものではありますが、安易に設けてしまうとやっかいな空間になってしまうこともあります。
住んでみてから気付くデメリットついて検討してみましょう。

吹抜の落とし穴に気付く時

吹抜と言っても、大きさや抜け方は色々あります。
モジュールに合わせて正方形や長方形の場合もありますし、リビング上部の天井を高くし勾配天井になっていることもめずらしくありません。
“天井が高くシーリングファンのあるリビング”が理想という方も多いのではないでしょうか。

確かに完成した当初は素敵です。
しかしながら、シーリングファンの故障や勾配天井に設けた照明器具の電球の交換が必要になった時に気付くのです。『自分達では器具の取り外しや電球の交換が出来ない…』と。

住まいに大型の脚立があり、高所で安全に取り替えられる家族がいるのなら問題はありませんが、たいてい脚立もないですよね。
近くに電気屋さんがあれば気軽に交換をしてもらえるかもしれませんが、わざわざそれだけの為に呼ぶのも気が引けるのは確かです。
そう思ってしまうと、簡単に器具の掃除も出来なくなり、明かりがつかなくてもそのままにしてしまうことになってしまうのです。
吹抜けに限らず、高所(又は手の届かない場所)に取り付けた器具などはどうやってメンテナンスするか前もって検討しておくことをお勧めします。

吹抜はどうしても必要?納得してから決めよう

法規的に採光を取るための手段や、空間の高さを活かしたインテリアにこだわる必要があるのであれば問題はありません。
しかし、床面積(容積率)に余裕があるにもかかわらず、目的やイメージも無く吹抜を設けることは考えものです。

上下階を繋ぐ吹抜は空気の流れが良くなる半面、暖気・寒気の通り道にもなってしまいます。
暖気は上昇、寒気は下降しますので、特に冬場にはエアコンをつけても暖かい空気は上階に逃げていき、反対に冷たい空気が下りてきます。
リビングやダイニングに吹抜が設けられることが多いので注意が必要です。

階段がリビングにある場合も注意しよう

リビングに上階に上がる階段が配置されている間取りをご覧になられたこともあると思います。
こういう間取りにするとリビングから一度廊下に出る必要がないので、廊下分の床面積が居室として有効に使えるという利点もあるのですが、階段室も吹抜同様に暖気が上昇し、寒気が下降してくる通り道となります。
冬になると階段から冷たい空気が下りてきてスースーするので困られている家も多いのではないでしょうか。
冬場だけ遮熱性のあるカーテンで防ぐなどすることも出来ますが、困る点の一つとして知っておくことも大事だと思います。

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