階段の工夫で快適な動線

住宅における階段はたいてい1箇所ですよね。
上下階を行き来する為にあって、必要スペースはたたみ2畳分ほどになります。
階段にも様々な形状があり、また配置する場所によって目的がありますが、一般的には廊下に面していて住まいの中の動線を担っています。

階段で動線をショートカット

これまで色々な条件の住宅を設計してきましたが、いつも気にしているのが、階段と廊下の関係です。
建物の間口が大きくても、また反対に狭くても間取りに合わせた出入り口からの動線を検討しなければなりません。
ちょっと大げさですが階段を配置する場所や形状で住まいづくりは大きく変わってくると言えます。
住まいに階段は1箇所で、上がり口と下り口が1箇所ずつという固定概念があると思いますが、少し工夫するだけで階段に新たな目的を持たせたり、住まいの有効活用につながりますよ。

上がり口が2つある階段

下の画像は2階から階段室を見下ろした写真です。
写真の中央上部が2階へ上がりきるところで、写真の左右が1階への下り口となっています。
階段 2方向建物の中央に配置されている階段室ですが、明るく開放的になっています。

簡単に説明しますと、右側に下りると玄関ホールとLDKへ、左側に下りると洗面所や浴室などの水回り、二世帯住宅でもあり、お母様の個室が配置されています。

来客者が多いとのことで、玄関ホールは大きめの設計(簡易の接客スペースにもなっている)にしてあるのですが、右側へ下りる階段だけでは左奥に配置されている水回りへ行くのに玄関ホール内を通る必要が出てきます。
例えば起床時や休日にくつろいだ格好をしている時に洗面所や浴室に行こうと思っても玄関先に来客者がいたら通りにくいですよね。

反対に、左奥の水回りスペースから洗濯物を2階のベランダへ持っていく場合にも、玄関前を通らずにすみ、動線を短くして行けるようになっています。
入浴後に寝巻の格好でも行き来することも可能です。
1階の上り口を2箇所にしたことによって、目的に応じた動線がスムーズになり、生活のクオリティーも向上しています。

2階へ上がられる可能性のあるお子さんのお友達などはLDK側の方からになりますので、家族間の気配を感じたり、コミュニケーションが取りやすいようになっています。

もちろん建物中央に配置した階段下内部は色々な箇所から利用できる収納となっていて、デッドスペースはありませんよ。

この他にも、上記の階段とは反対に2階からの下り口が2箇所の場合や、階段自体を2箇所設けるなど工夫した事例などもありますので、また機会があれば書いていきたいと思います。

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