台風で被災された地域で屋根にブルーシートを被せるだけで高額な費用が請求されるという事が問題になっています。
昨年(平成30年)の台風21号で近畿地方が被害を受けた時も屋根の被害が多く、屋根はブルーシートだらけになってしまいました。
ニーズが高まれば高額になるのも分かるけれど…
一斉に被害を受けてしまうと、地域の屋根業者では修繕が間に合わないのも分かります。
他府県の方が修繕を請け負われることもあるでしょうが、報道されているようなブルーシートを屋根に敷いてテープで留めるだけで18万円以上とはさすがに驚きました。
被害が収まったら本格的に家屋を修繕していかなければならなくて困っている方々に対していくらなんでも酷すぎます。
昨年の近畿地方の台風時は、ブルーシートでの修繕が一軒5万円と言われていました。
おそらくブルーシートの資材費は被害の規模によって別途となっていたことでしょう。
しかし、この5万円という価格にしても、良識のある知り合いの大工さんに言わせるとはっきり言ってぼったくりだったのです。
どんな方が作業をしているのか
報道でも言われていましたが、素人同然の方達が修繕しているようです。
もちろんきちんとした屋根業者の方や大工さんも急遽お得意様やこれまで携わった家屋の修繕に向かわれますが、通常は建築現場を任されておられますので気軽に修繕に向かえません。
大工さんの話では、このブルーシートの作業をしているのは大工見習い、施工のお手伝いさん、又は内装のリフォームをしているような方達だそうです。
一日大工見習いとして働いても1万5千円ほどですから、一軒ブルーシートを被せるだけで5万円、それを一日に2~3棟すると日当がどれくらいになるかは分かりますよね。
普通に大工見習いとして働いているより儲かるのです。
その為、昨年の台風が通り過ぎた後には建築現場で働く大工見習いやお手伝いさんが少なくなったほどです。
見た目や年齢だけで判断するわけではありませんが、屋根業者の方や大工さんはかなり日焼けされています。
それにしっかりした大工さんとなると、若くても20代後半以上の方になります。
日焼けされていない方や明らかに若い方は内装関係や他業種の方の可能性が高いので、おかしいなと感じたら確認してみて下さい。
(ボランティアの方はもちろん当てはまりません)
今回千葉県などで被害を受けられた方は一日も早く屋根などを修繕されたいと思っておられるでしょうが、まともな修繕ならまだしも、屋根の修繕をしたことも無いような者の詐欺まがいの修繕には気を付けてもらいたいと思います。
修繕費用の概算について
修繕を急ぐのは分かりますが、詐欺に合わない為には見積もりと作業内容を2人以上で確認しましょう。
急いでいる時に見積もりなんて…と思われるかもしれませんが、修繕範囲や方法に相違があると後で問題になります。
人件費(作業する方の費用)
(修繕内容や範囲を再確認し納得してからにしましょう)
資材費(ブルーシートなど施工に必要な部材費用)
経費(廃材処理や高所作業の場合などの費用)
しかし、それは仕事として現地にやって来ているわけですから、明らかに高額な見積もりを提出されてきた場合は地元の業者に相談するか、近所の修繕されたことのある知人等に相談しましょう。
もちろんこういった時ほど薄利であってほしいですが、施工会社にとっても経費の他に最低限の利益は必要となります。
やはり費用を左右するのは実際に作業される方の手当てです。
一人で作業されるのか二人で作業されるのか、半日で済むのか一日掛かるのかで変わってきます。
後は資材費さえ適正価格なら概算として把握しやすいかもしれませんね。
作業前と後の写真を提出してもらい、出来れば同じ個所が再度被害にあった場合の処置についても前もって確認しておきましょう。
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