2014年7月、京都市が世界で最も魅力的な観光都市に選ばれました。
【米国「Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」誌による読者投票】
京都は以前より観光都市として人気がありましたが、宿泊施設が少ないと言われていました。
そこで空いた町屋などを簡易宿泊所(以下:ゲストハウス)に改修し、ビジネスを始められている方が多くなってきています。
ゲストハウスを始めるまでの様々な申請について備忘録としてまとめています。
(建物の申請地や規模など色々な要因で変わりますのでご了承ください。)
京都市でゲストハウスを始めるには
今回、京町屋を改修してゲストハウスを始めたいという依頼を受けました。
経緯のすべてをお話しすることはできませんが、依頼者が私達より先に相談していた他の建築設計事務所や行政書士は無理と判断し断ってしまったそうです。
後々に状況を知っていくことになるのですが、なかなか難しそうな計画でした。
【ゲストハウスは好きな場所で好きなように始められるわけではないことを知っておきましょう。】
ゲストハウス計画の進め方
- 既存建物の図面(平面図)と計画図面(平面図)の用意。
- 上記の平面図及び計画地の位置図(住宅地図)を用意し建築審査課へ相談しに行く。
- 建築審査課で計画について問題が無い場合、計画地管轄の保健所に相談しに行く。
- 保健所での相談の後、計画地管轄の消防署へ相談に行く。
- 保健所・消防署での打ち合わせを繰り返し、計画図面の確定、必要書類の作成をする。
- 計画図面がある程度確定したら現場の施工を始める。
- 施工の状況に合わせて消防暑による検査を受ける。
- 消防検査の合格後、保健所にて旅館業許可申請をし許可がおりれば完了。
簡単に言えば一連の流れは上記のとおりです。
今回は既存建物について難しいところがあったので相談期間がかなり必要になりました。
もしかしたら私達も断念していたかもしれません。
手間は掛かりますが、何度も事前相談をして要件をクリアし計画図面を確定にもっていければ、各申請時もスムーズに進むでしょう。
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